介護② 母を介護施設に入れる

介護

2013年、母の弟の具合が良くないと聞き、夫の運転で母と父を関東の叔父のお見舞いに連れて行きました。かなり認知症が進んでいる状態の母でしたが、叔父を見ると「お姉ちゃんだよ」と言葉をかけておりました。叔父も「うん、うん」と涙ぐんでおりました。

帰りの高速道路のサービスエリアで疲れたであろう母の機嫌はすこぶる悪いものでした。この日帰り弾丸ツアーが母と出かけた最後です。

この頃から父からSOSの電話が来るようになりました。徘徊が始まったのです。私は母を施設に預けた方がいいのではと言い始めたのですが、父は自分で見ると言い張っておりました。

この頃よくテレビで「老々介護の末の・・・・・」を目にするようになりだんだんと不安になってきました。

しかしながら私が母を介護するということは思いませんでした。こちらに呼び寄せるということも、私が実家に移り住むということも、全く頭をよぎらなかったといえば嘘になりますが、選択肢にはありませんでした。

2014年、母はまだ介護2だったように思います。特別養護老人ホーム介護サービス情報公表システム)は介護3以上でないと申し込みができないとのことで、有料老人ホームをネットで調べて見学に行ったりしました。

結局頼ったのはケアマネージャーさんです。父はまだ納得していなかったようですが、私は施設に入れたいと伝えました。相談してからは早いもので、まもなく実家近くの介護老人保健施設(介護サービス情報公表システム)への入所の手配をしてくれました。主治医の診断書をもらったり、介護施設を運営している医療機関に受診させたりして準備を進めました。

こうして、2015年2月、母80歳目前に介護施設に入所させました。母は嫌がることもなく、すんなり施設に入って行きました。父も叔母たちも最後まで納得はしてないようでした。

ご自分で家族の介護・看護をされている方はたくさんおられると思います。本当に頭が下がる思いです。ですが、施設に預けるという選択肢もあるんだと知っていただければと思います。費用の面は調べると減免・減額・助成等、色々あります。特別養護老人ホーム及び介護老人保険施設の費用の大部分は医療費控除の対象です。まずは行政に相談することと思います。私はひとりっ子ですので、兄弟の力に頼ることもできません。反面、他の人の意見に左右されることもなく自分で決めてこられたということも一理あります。

続く

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