育児と介護、どちらも人の命を預かりお世話をするという意味では似ているようにも思われます。中には育児と介護の同時進行でされている方もおられることと思います。さぞ大変なこととお察しします。似ているこの二つ、違いはといえば、育児は終わりが見えていてしかもどんどん成長する姿が見られます。介護はいつまで続くか終わりが見えず、しかも成長とは反対のどんどん衰えていく親の姿を見ることでしょうか。
育児にしても介護にしても、心から喜んでまたは楽しんでおられる方がいるのも承知しています。育児に関しては私なんかはその当時は大変と思っていたかもしれませんが、今から思えば楽しかった思い出しかありません。ただ、どちらも只今その最中にいる方は一人では抱え込まないで、周りの人の助けを求めることが大事と感じます。
産休、育休、介護休暇などのシステムはどんどん改善はされてきているようですが、まだまだ大企業にとどまっているようです。自営業の方にはなかなかハードルの高いものでもあります。0歳児を預かってくれる保育園はまだまだ十分とはいえないようです。たまたま私の周りに自営業の方で最近出産した方が2名いました。お二人とも子どもを保育園に預けられる前から色々駆使して仕事を再開していらっしゃいました。どちらもイキイキと働いている姿にいつも心から感銘を受けております。
育児や介護を理由に離職しなくて済むようにまずは家族の協力(最近の若いお父さんはイクメンと呼ばれ、家事も育児もできる人が増えてきていることは大変喜ばしいことです)、そして行政への相談が大切です。それでも解決しないときは、家事代行サービスやらベビーシッターを頼むのもありかと思います。朝ドラを見ていましたら、お母さんが働いている間、長屋のご近所さんが子供の面倒を見てくれていました。無料ではなかったと思いますがお小遣い程度の賃金で。古きよき時代ですね。
困ったとき、悩んだときにそれを言える環境があなたの周りにはありますか?「私しか介護する人がいない」「この子の面倒をみるのは私だけ」というのを少し考え直してみませんか。