介護④ 高齢者の運転について思うこと

介護

父が80歳を過ぎた頃から、運転免許の返納について話し合うことが増えました。高齢者による交通事故の報道が後をたたなくなり始めました。こればかりは年齢というよりは人それぞれと思うのですが、うちの父も足腰がだんだんと弱くなってきました。歩くのが辛いので近距離でも車を使ってしまいます。悪循環です。

ケアハウスに入居したので日々の食事には困りません。強いていえば、トイレットペーとか大好きなビールとかの買い物が困ると言い張ります。それらは月に1度は私が行くので持っていくよと伝えました。母の洗濯はお金を払って施設でしてもらうことにしました。田舎でありながら、ケアハウスも実家も駅近で電車で行ったり来たりできます。

車にかかる費用

  • ガソリン代
  • 保険
  • 税金
  • 車検
  • 駐車代(実家とケアハウス2ヶ所)・・・・実家は道が狭く車が通れないので100M程のところに駐車場を借りていました。

これらを全部合計すると一体、タクシーを何回利用できることでしょう。

こういったことを根気よく根気よく父に話し続けました。時には知り合いにも頼んで「もうそろそろ運転免許を返納したらどうだ」と言ってもらったこともあります。その都度父は「まだ、大丈夫。」を繰り返しました。

その少し前までは運転免許の返納も介護施設への入居も自分で決めると言っていた父です。それが歳をとるとともにだんだん意固地になっていきました。足元がおぼつかなくなってきた時に杖を買ってきて渡しましたが、一向に使う気配はなく、クローゼットの奥深くにしまっておりました。

そんな説得が5年ほど続き、2020年2月、父85歳の時に半ば強引に車を処分しました。父が50年ほど付き合いのあった車屋さん(2代目は私の小学校の同級生ですが)に引き取ってもらいました。「長きに渡るご愛顧ありがとうございました。」と言われた時には父はとても寂しそうでした。

自分の身に置き換えて考えてみると、果たして私はその年になった時に自分で全て決断できるであろうか?車に関しては住んでいる地域によって随分と状況は異なると思います。しかし、慣れというものはとても恐ろしく、同じ状況下であっても元々車に乗らない人はうまく生活が成り立っているのです。母も叔母たちも田舎住まいでも運転免許は持っていません。父も会社員時代は電車で通勤していたので車を使うのは週末ぐらいだったのです。それが退職後毎日のように車に乗るようになって、それが手放せなくなってしまったのです。

では、夫と私はどうか。毎日車使います。夫に至ってはほんの数メートルのコンビニへも車で行きます。夫は呑気に「大丈夫、数年後には自動運転になるから。」と言っております。父には散々運転免許の返納を促しいていたのに自分は歳をとっても車の運転をやめないつもりです。

車の処分も最大の終活の一部ですね。

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