知り合いから老健の費用について尋ねられました。ですので今日は領収書をお見せしようと思います。
上の写真は老健(介護老人保健施設)の1ヶ月の領収書です。「介護保険一部負担額 2割負担」については収入に応じて1割負担から3割負担まであり、また1ヶ月に支払った世帯の利用者負担の合計が、上限を超えた場合、申請して(1度申請すれば良い)認められると超えた分が下の写真「高額介護サービス費」として戻ってきます。父の場合は限度額が44,000円なので超過した分が毎月戻ってきます。
1日あたりの「居住費・朝食費・昼食費・夕食費」については収入と預貯金額によって負担限度額が異なりますので、入所の際に手続きをすれば安くなるはずです。父の場合は該当しないのでこの金額がマックスだと思われます。ただし、居住費については父は認知症病棟におり、父の施設では認知症病には個室がなく多床室なので安価です。特養など最近はほぼ個室になっているようなのでそうなると1日あたりの居住費は父の4~5倍になるかもしれません。
ここで、うちは年金額が多いので費用が高くなると思われる方もいっらしゃるかと思いますが、例えばお父さんが先に亡くなり、お母さんがひとりになった場合、遺族厚生年金は非課税なので、まず介護保険の負担割合が1割に、そして1ヶ月あたりの上限もぐっと(おそらく2万円ほど)下がります。そして居住費・食事代は預貯金額によりますがおそらく1日あたり父の半額くらいになるのではないかと思います。
有料老人ホームは別ですが、老健(介護保険老人施設)や特養(特別養護老人ホーム)で介護保険のサービスを利用して入所する場合はさほど費用は高額にならないのではと思います。
在宅でデイサービスを利用して介護するのか、施設に入所させるのか迷うところかと思いますが、金銭面で迷っているのであればケアマネージャーさんや市役所の窓口で相談されるのが良いかと思います。
また、金銭面ではなく、一番よく耳にするのが、「うちの父(母)は施設に入るのを嫌がるから」です。自ら進んで施設に入所される方は稀かと思います。これは親の嫌がることを避けて親孝行をするか、それともじぶんの生活を大事にするかだと思います。自分を犠牲にしてストレスを溜めて介護をしてもそれは親孝行ではないと私は思います。介護する側も介護される側もストレスを最小限にし、折り合いよくやっていくのが得策かなあと感じます。