6月17日の中日新聞の記事に「学用品は保護者負担?」という興味深い記事がありました。前々からおかしいと思っていたことです。
前にもお話ししたかと思いますが、我が家の子どもたちはイギリスの公立小学校に通っていました。教科書を含む全ての教材は学校にあるものを使用しておりましたので、学校へは鉛筆1本持っていきませんでした。入学の時に学校指定の薄いカバンを購入しましが、その中には毎日学校から借りてくる絵本と数枚の宿題のプリントが入っているだけです。毎日の通学にはこの薄いカバンとお弁当(といっても毎日サンドイッチでしたが)を持っていくだけでした。お弁当を持参しない場合は前もって伝えておくとお金を払って給食を食べることも可能でした。制服は学校のロゴ入りのポロシャツの上にこれまたロゴ入りのトレーナーです。夏はポロシャツだけです。体育の時間も着替えることなくこのままです。まあこれは気候的に日本ほど暑くなくそんなに汗をかかないということもあるかもしれませんが。一概に海外の方がいいとは言いませんが、良いと思うことは真似した方がいいのではと思います。
とにかく日本の学校は公立といっても費用がかかります。そして毎日毎日、小さな子どもたちが大きなランドセル(私の時代より大きくなっていますよね)に体操服やら教材やらを持って通学しています。本当にこれは必要なことでしょうか。使い回しの効くものは学校の備品として保管しておいてはいけないのでしょうか。そもそもそんなに副教材って必要でしょうか。教科書にしたって義務教育の間は無償で配布されていますが、毎年毎年新しいものを配布する必要ってあるのでしょうか。
政府は「異次元の少子化対策」を掲げておりますが、こういった実情をわかっているのかと疑問に思います。私たちが払っている税金、節約できることは節約し、子どもたちのためになることには惜しみなく使ってもらって「異次元の少子化対策」を実現してもらいたいと思います。教育にお金がかかりすぎる今の日本、これではなかなか子どもの数は増えません。まあその前の問題で、うちの子どもたちもそうですが、そもそも若者たちが結婚しないから子どもの数も増えませんよね。この話はまた別の機会に。
余談ですが、海外に住んでいる日本人の子どもにも教科書は無料で配布されます。イギリスにいたころは日本語補習校を通じて配布されました。ドイツに移ってからは補習校に通っていませんでしたので、領事館に取りに行ったように記憶しておりますが、間違っていたらごめんなさい。
それから、我が家が帰国した時、上の子は6年の3学期、下の子は4年の3学期でした。二人とも新しい学校に通うことになった時、ランドセルを購入するように言われました。流石に上の子は勘弁してもらいましたが、下の子は4年生の終わりに真新しいランドセルを背負うことになりました。公立の小学校、義務教育なのに、「ランドセル」でなければならないなんて。。。。幸運なことにうちの子は体が小さく真新しいランドセルそれほど違和感はありませんでしたが。
PTA活動問題にしたって、学用品問題にしたって当事者から外れた今になって物申すのは後出しジャンケンみたいで気が引けますが、その当時はおかしいなと疑問に思っていてもなかなか声に出すことができませんでした。私も根っからの日本人ですね。反省です。